エンタメを愛する方におススメ!オーケストラピットの人間模様を描いたミュージカル

新しいTVを購入したら
最初に観ようと思っていたDVDが “オケピ!”
久しぶりに観て感動しました!
今日はこの「オケピ!」をご紹介したいと思います

そもそもオケピって?
と思った方もいらっしゃるかもしれないので書きますと
オケピとは舞台用語でオーケストラ・ピットの略です
オペラやバレエやミュージカルなどの公演で
バックにオーケストラ演奏がある時がありますよね
その “オーケストラが演奏を行う場所 ” のことです
通常は舞台より一段低くなっていて
そのスペースには楽器の他に
譜面台や椅子なども置かれるので
演奏者が入るとかなり窮屈でもあります

話を戻すと
“オケピ!” は三谷幸喜さん脚本・演出のミュージカルです
ミュージカルといえば歌と踊りですが
そこになくてはならないのが「音楽」ですよね
その音楽を奏でる演奏家たちにスポットを当てたミュージカルです
普段はオーケストラ・ピットの中にいて表舞台に出ることのない人たちの
人間模様を描いた作品です

DVDは三谷幸喜さんの舞台挨拶から始まります
そのすぐ後に続く
幕開けの言葉が・・・
「For everyone who loves musicals
      …and for everyone else.
 ミュージカルを愛する すべての人と、
     そうでもない すべての人へ。」

そして最初に登場するのは
白井晃さん扮するコンダクター(指揮者)で
ややいぶかし気にこのセリフが放たれます

「ミュージカルほど興味がある人とない人に
 はっきりわかれるものはありません
 ミュージカルの大ファンでさえ
 ここオーケストラピットに目を向ける人は誰もいません
 本番中オーケストラピット内では何が起こっているのか
 ミュージシャン達は何を考え何を思い演奏しているのか」

確かにそうです
私はミュージシャンなのでオケピにも注目しますが
ほとんどの観客は
華やかな衣装で歌ったり踊ったりしている人に視線がいってますよね

そんな前振りのセリフに続いて
序曲が演奏されます
作曲はこのミュージカルの音楽を担当している服部隆之さんで
実際の公演では指揮もされています

この序曲はいわば目次のような役割
一曲の中にすべての登場人物、13人のエピソードが盛り込まれ
それを出演者13人が入れ替わり立ち替わり歌っていきます

それぞれが歌っているメロディーは
このあとにも歌われるそれぞれのテーマ曲の一部が切り取られ
とても耳に残ります

序曲はその印象的なメロディーラインと
三谷幸喜さんによる13人のキャラクターがわかる歌詞が
巧妙に組み合わさってできている楽曲です

私などはこの時点で
服部隆之さんの見事な作曲アレンジに
ウルウルきてしまいますが
この序曲を聴いただけで
ミュージカルを愛する人も そうでもない人も
引き込まれていくと思います!

さて、このミュージカルは、普段、表に出ることのない演奏家たちの物語
演奏家だって二日酔いの日もあれば恋に浮つく日もある・・・

どんなストーリーか気になると思いますが
どんなストーリーかを書くのは至難の業
DVDの裏にだって2行ほどしか内容説明がありません
というのも、三谷幸喜さんの作品は「出演者みんなが主役」だからです
普通のミュージカルは、主役と脇役がハッキリしているので
主人公を追っていけばどんなストーリーか言えますよね
でも、この「オケピ!」では出演者全員が主役!
しかもそれぞれのエピソードがワンシーンごとに終わり、というのではなく
最後まで同時に進行していくんです!
13人のエピソードが!

そこが、私が三谷作品に魅かれる理由の1つでもあります

たとえば私が一番笑ってしまうのは「ビオラの彼」のエピソードなんですが
オケピのメンバーが「ビオラの彼」の名前を誰も知らないという事に気づき
みんなで聞き出そうとして四苦八苦するんです
その場面が1回だけではなく、物語の最後まで至る所に出てくるんです
もちろん最後の最後に名前は判明しますけどね

さらに言ってしまえば
この「ビオラの彼」を演じている小林隆さんは

実はドラマ「古畑任三郎」でも
いつになっても名前を覚えてもらえない警察官の役をやっていて
そこから繋がっているというのも
この話を面白くさせている要素の1つなんですよね
三谷作品ファンにはたまらないわけです!

「出演者みんなが主役」で「複数のエピソードが同時進行」
そんなミュージカルは他にはないです!
そしてそこにはコメディーにこだわる三谷さんの云う「人間の ” 可笑しみ “」が溢れています
「可笑しさ」って、きっと、誰もがアハハと笑うところをいうと思うのですが
「可笑しみ」って、たぶん、私にしかわからない笑いのツボ、 
あなたにだけある笑いのツボみたいなものだと思うんです
それって無意識に「あなたはあなたのままでいい」というメッセージだと思うんです

「誰の人生にも光と影があり、みんな自分の人生の主人公です」と
頭ではわかっていても、隣の芝生が青く見えたり、
なかなか、人生ってそんなカンタンじゃなかったりもします
でも、オケピ!での3時間半、
この13人の中の誰かにきっと感情移入できる笑いがあると思うんですね
それを見つけた時、
あれぇ、さっきまでなんかしんどかったのに笑っちゃったー って、
ふっと肩が軽くなる、それがエンタメだなって思うんです

以前より大画面(新しいTVね♥)で面白さも倍増でした!
舞台やコンサートが延期・中止になったりしている今ですが
こういう作品に出会うとエンタメって素晴らしいと思いますし
私も携わる1人としてエンタメの灯を消してはいけないと思わされます

三谷作品で見せられる「みんなが主役」というパラレルワールド
人はみんな孤独で、個性的で、でも、繋がっている・・・
自分の人生がちょっとつまらなく思える時、おススメです!

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